2020年8月に提供を開始したバーチャルオフィスツール「ovice(オヴィス)」は、本日2023年8月25日(金)でサービスリリース3周年を迎えました。この3年間で、oviceはユーザーの皆さまの声をもとに、さまざまな進化を遂げてきました。
この投稿では、この3年間をプロダクト視点で振り返り、oviceのUI(ユーザーインターフェイス)の現在と過去で、大きな変化のあった3点(+α)をご紹介します。新しいデザインに慣れると、過去の姿はなかなか思い出せなくなりますが、温故知新ということで、見比べて楽しんでいただければ幸いです!
oviceといえば「丸いアバター」を思い浮かべてくださる方も多いのではないでしょうか。リアルな空間でのコミュニケーションに近づけるため、アバターに「距離」と「向き」の概念を取り入れており、声の届く範囲がアバターの向きによって変わるのもoviceの大きな特徴の一つです。
2023年6月、このアバターのサイズを従来比60%も拡大!(1.6倍)。同時に、アバターの周囲に「ステータスリング」が追加されました。最初はその大きさとカラフルなことに驚きましたが、アバター内に表示される小さなライブ映像「ライブアバター」を使うときに相手の表情が見やすくなり、「応対可」「作業中」などのステータスに合わせてリングの色が変化するので、周囲のユーザーの様子がひと目で分かるようになりました。
また、細かな調整も同時に行われていて、アバターの下に表示されるユーザー名に背景色が加わったり、これまで赤い三角形で示していた顔の向きはオレンジの線に変更され、よりすっきりしたデザインになりました。
初期のアバターと比べて格段に情報量が増えているにも関わらず、すっきり見やすく洗練された印象になっています。あらためて、デザインのチカラを感じます。
oviceにログインしていると一日に何度も触る「コントロールツールバー」。ここも、初期から何度もリニューアルされ、大きくデザインが変わった箇所です。
現在のデザインでは、すっきりとシンプルなデザインのなかで、「マイクやカメラのオン・オフ」といった基本的な機能や、プロフィールやオーディオやカメラの設定などにアクセスする「個人設定」、そして「リアクション」など、毎日使う機能にすぐアクセスできます。さらに、自分の「ステータス」も簡単に切り替えられるようになっています。
以下の画像は、2023年8月現在のコントロールツールバーです。
複数の機能が分かりやすく並んでいるUIですが、このコントールツールバーが初期どのような形だったかというと…グレーのバーのうえに4つのアイコンが並ぶかなりシンプルなものでした。色の印象もあって、雰囲気がまったく違いますね。
サービスリリース当初と2023年現在のコントロールツールバーUIと見比べてみると、今もコントロールツールバーに残るのはマイクのオン・オフだけです。その他の機能はコントロールツールバーを離れスペースの他の部分に配置されています。デザインを見比べるだけで、この3年間でたくさんの機能が加わり、その使い方が整理されてきたことがわかります。
初期のコントロールツールバーで大きく表示されていた「メガホン」、スペース全体に向けて声を届けることができる機能ですが、初めてoviceをお使いの方が入室した瞬間にメガホンで会話を始めるシーンなどもあり、スペース内がにぎやかでした。(現在、「メガホン」は「+」メニューの中に格納されています。)
また、現在では別の場所に移った機能、離席状態に変更する「コーヒーカップ」、「スペースから退出」の機能も並列だったため、いま見ると使用頻度の異なるボタンが並んでいると感じます。また、マイクの隣の小さな「▲」をクリックすると、マイクやスピーカーの設定ができました。
現在のコントロールツールバーにあって2020年サービスリリース当初にない「カメラのオン・オフ」ですが、初期の頃はミーティングオブジェクトにつながったときなどに、初めてコントロールツールバーにボタンが表示されました。
現在ではミーティングオブジェクトにつながっていなくとも、「ライブアバター」をオンにして自分の顔をアバターに映し出すことができるため、この「カメラのオン・オフ」の機能アイコンは常にコントロールツールバーに表示されています。
今ではアバターをクリックして展開する「個人設定」から確認・変更できる「オーディオ設定」ですが、当時はマイクの左上の歯車から設定するようになっていました。
oviceスペースのコントロールツールバー以外の4つ機能は、画面右上から利用できます。
この場所の「メニュー」自体が初期のUIにはありませんでした。2023年6月、前述のコントロールツールバーのアップデートとあわせて、各機能の役割を整理しoViceのスペース内で機能する操作のアイコン(マイクやカメラ、画面共有など)以外の機能がこの右上の場所に置かれました。
最初はマウスを移動させる方向が変わることで戸惑いがありましたが、今ではメニューのボタンを押すと右側からスルッと必要な機能が現れる動きと合わせて、ここ以外考えられない!というくらい馴染んだUIとなりました。
ちなみに、2021年頃、チャット機能は吹き出しのアイコンをクリックすると、すぐ左側に小さな窓が現れて入力する仕様でした。
oviceは複数スペースを積み重ねてビル構造にすることで、スペース間を自由に行き来できるようになります。階層構造にすると、画面左にエレベーターが表示されます。現在自分が位置するフロアは青色で示されます。
エレベーターへカーソルを当てると、階層全体が、それぞれのフロア名と一緒に表示されます。移動したいスペースをクリックするか、エレベーターに表示される上下の矢印ボタンでひとつ上の階、下の階に移動できます。
二度の刷新を経て現在のようなUIとなったエレベーター。さてこのエレベーターが昔はどうだったかというと…2023年4月以前は、常時全ての階数が表示されるUIでした。カーソルを合わせることで、フロア名称が確認できる仕様となっていました。
さらにその前の時期は、右向きの矢印をクリックすることで、各階の名前を表示させるものでした。
またビル化といえば、話したいメンバーがどの階にいるのか、一つ一つ見て回る…という体験に心当たりのある方もいらっしゃると思います。今ではビル内をフロアを横断してのユーザー検索も可能になったovice。物理的オフィスで「あの人どこかな~」と探すような気持ちで、バーチャルビル内でメンバーの様子をうかがうことができるのも、この3年間で生まれた新しい光景の一つです。
それぞれの機能の使用目的や頻度に加えて、目線の動きやポインターの動線など、増え続ける機能をどうすればわかりやすく・使いやすく表現できるか。この3年間の変遷を見ていると、毎日使うoviceだからこそ、機能の追加と同等にUIが変わることで体験する価値が変わることを日々実感しています。
3年間で、様々な新機能をリリースしてきました。個人的に特に気に入っている機能は、アバターに設定できる「絵文字」と、音と絵文字が現れる「リアクション」です。もしこれらの機能がなければ、アバターに設定されて丸く切り取られた顔写真などの画像でしか自分を伝えられません。絵文字やリアクションは、アバターの画像部分だけでは伝えきれない気持ちや情報を伝えてくれるものですし、コミュニケーションにおける表現の幅を広げてくれていると思います。
そして様々なツールでカメラオンでの通話の際に利用されているバーチャル背景は、オンラインコミュニケーションの際の困りごとを解消してくれる素晴らしい機能だと思っています。oviceにも今年(2023年)この機能を追加しました。背景を気にせずビデオ通話できるので、安心してビデオ通話できるようになったと感じています。
またAIを活用したソフト「Krisp」を使ったノイズキャンセリング機能は、ユーザーの「周りの音を気にせず話したい!」を可能にしてくれる機能です。これからもoviceという“つながる”インフラの力で、新たなフロンティアを作ります。
ovice Summit 2023では“生産性を再設計する”をテーマに、それぞれの働き方が生産性に与える影響を理解し、新たな働き方の可能性を模索するためのセッションと交流体験を提供します。
このイベントの詳細は、以下バナーをクリックするとご確認いただけます。