城崎こども園
2021年6月に、保育従事者や大学教員を対象としたオンライン公開保育を実施。
-
全国の保育園でよく行われる「公開保育」。外部の保育関係者や教員に対して保育の現場をオープンにすることで、園の取り組みを発信し、相互に学び合う機会になっています。
今回ご紹介するのは、oViceを利用した公開保育を実施した城崎こども園の事例です。どのような課題感を抱えていたのか、そしてどのような工夫を施し公開保育を実施したのか、お話を伺いました。
登園は年に数回、外部の人を呼んで公開保育を行っています。公開保育は研修の一環でもあり、非常に重要な位置付けなのですが、新型コロナウィルス拡大の影響で、実際に園に来てもらうことが難しくなりました。
昨年(2021年)は、Zoomを使ってライブ中継をしたり、録画を見てもらったりして対応をしていました。園内に10台のカメラを置いて、参加者には好きなカメラの映像を見てもらっていたのですが、やはり固定カメラだと写せる映像に限りもあり、また園のスタッフとの雑談もこのやり方ではどうしても再現ができず困っていました。
そうです。昨年(2021年)の公開保育はこのように課題を感じて終わり、今年は何かやり方を変えなくてはいけないと思い、模索する中出会ったのがoViceでした
Facebook広告で初めて存在を知り、興味を持ってoViceのバーチャル空間にまずお邪魔したのが最初ですね。画面上をアバターが移動し、近くの人と会話できる。かなりイメージに近いな、と感じました。
実はoViceの前に別のバーチャル空間のサービスを使っていたのですが、日本語に対応しておらず、非常に使いづらかったんです。一方、oViceは日本人スタッフがいて、気軽に質問もできてサポートも受けられる。この点は大きかったですね。
またアップデートも頻繁にされているため、今後どんどん使いやすくなっていくんだろうなと期待を持てました。
他ツールと併用して利用させていただきました。1台ライブカメラを設置し、あとはここ1ヶ月の園の様子をまとめたYouTubeの動画を準備し、oViceはそれらを視聴できる場所、質問などのコミュニケーションを取る場所として活用しました。
今回の対象は保育従事者と大学の教員でしたが、一同「面白いやり方してるね」と好反応でしたよ。
レイアウトは試行錯誤でした。当初は会議室を複数準備して部屋を区切っていたのですが、どうしてもせせこましいイメージになってしまって。
oViceのスタッフの方にテンプレートを見せてもらって、基本はオープンスペースとして作られているんだなと感じました。「この場所はこれをやる」というのが理解できる最低限の区切りだけ施して、あとは基本オープンな空間にすることで、全体の雰囲気もだいぶ明るくなったと思っています。
最初は施設の平面図で再現しようと思ったのですが、実際のオンライン環境での使い勝手が最優先なので、木目の温かい雰囲気だけは引き継ごうかなと。
また来た人が少しでも居心地良く感じ、できるだけ長い時間いてもらえるように、立体感も意識しましたね。
Webサービスで住宅のレイアウトを作るサービスがあるのですが、それを使ってベースを作って、細かいところはIllustratorやPhotoshopを使って加工しました。
もっとうまくツールを使いこなせるようになって公開保育をうまく回していくのはもちろん、他にもいろいろ使えると思っています。例えば、採用活動における説明会。今までは施設を借りた合同説明会に参加していましたが、同じことがoViceがあればできますし、挑戦していきたいです。
また、保護者にも展開していきたいですね。保育参観のように、園の様子を保護者の方に見てもらう。もちろんパスワードの管理といったセキュリティ面の工夫は必要ですが、今後保育の現場をオープンにしていく際にoViceを活用していきたいと思います。