介助犬への理解の促進、認知の拡大を目的に、日本介助犬協会が毎年5月に主催しているイベント。2022年開催では、oviceを会場に動画や生配信を放映。ovice会場内では、ECサイトを埋め込みチャリティーグッズの販売も。著名人の方々や企業による豪華賞品を用意した「チャリティーラッフル」という、介助犬の支援にもつながる寄付付き抽選会も企画。(https://kaijoken-festa.jp/outline/)
介助犬への理解の促進、認知の拡大を目的に毎年行われている「介助犬フェスタ」。2022年開催では、参加者同士がもっと交流できるように、oviceを活用いただきました。イベント開催にあたり、初めてのツールをどのように使いこなしたか、運営の工夫や感想をお聞きしました。
ー今回oviceを使って開催された「介助犬フェスタ」は、どのようなイベントですか?
「介助犬フェスタ」は、私たち日本介助犬協会が、介助犬の認知と理解の拡大を目的に毎年5月に開催しているイベントです。今年で12回目の開催となります。介助犬の訓練犬と協会職員が奮闘している運動会動画の配信や、デモンストレーションでの介助犬お仕事紹介、SNSフォトコンテストをなど様々なコンテンツを通じて、介助犬の存在を知ってもらいました。
2022年のoviceを活用した開催では、当日271名もの方が来てくださり大盛況でした。過去2回もオンラインで行ったのですが、一番盛り上がったように思います。
ー会場レイアウトもとても素敵です。どのようにデザインの方向性を決められたのでしょうか
レイアウトは以前参加したoviceフェスを参考にしました。BGMやリンク設置など、訪れた人が楽しめるような工夫をほどこしました。
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ー参考にしていただけて嬉しいです! イベントのコンテンツについてご紹介いただけますか?
右側中央に位置する交流広場で介助犬フェスタ2022の生配信動画を配信したり介助犬使用者と交流できる使用者交流会を行ったりしたほか、空間の左側中央ではチャリティーラッフルの案内を、下の方ではチャリティーグッズの販売をECで行いました。チャリティーグッズについては、職員がカメラを繋げて実際に商品紹介を行いました。
そして今年(2022年)は身体障害者補助犬法成立20年目という記念すべき年であるため、交流広場下の噴水近くには身体障害者補助犬法20年のブースを設置しました。
また、SNSや公式サイトを埋め込み、来場者が情報収集をできるようなデザインになっています。入り口付近には見取り図や使い方の案内を埋め込んでいます。
会場全体に、チャリティーラッフルに協力されているポルノグラフィティさんの曲を流していました。左側のインフォメーションにはスタッフを配置し、困った方の問合せに対応できるようにしています。
一番最初のオンライン開催は、新型コロナウイルスが流行り出した2020年でした。当時は、事前に収録した動画コンテンツをYouTubeを使って配信していました。その翌年はもっとライブ感を出すために、リアルタイム配信にチャレンジしてみました。
特に大きな問題が発生していたわけではありませんが、強いて言えば参加者同士がもっと交流できる方法はないかな、と考えていました。毎年開催方法はアップデートしていたので、今年は新しい挑戦としてoviceを使わせていただきました。
最初の運営ミーティングが2021年の12月に行われたのですが、毎年お手伝いしていただいているイベント業者の方にoviceを紹介してもらったんです。
バーチャルスペースと聞き、正直最初は「私たちにそんな最先端なものを扱えるのか」と半信半疑でした(笑)
でも、oviceのデモスペースに入ってみて、実際に触ってみたら「これだったらリアル開催の時のような交流ができるんじゃないか」と直感したのを覚えています。触ってみたら操作がとても簡単で、本格導入を決めました。
導入前のことでいうと、最初のハードルが高かったように思います。というのも、「未知のツール」だったので、実際にoviceを触る前の「果たして私たちに使えるのか」という不安はやっぱり大きかったです。
それでも、一回触ってしまえば直感的で簡単な操作に気づきます。
また、実際にイベントを開催してみて、リアクション機能は特に印象に残っています。拍手の音がリアルに聞こえてきて、しかも人が増えるとその音も大きくなる。リアル開催時の高揚感が再現されていて、とても感動しました。
ビデオ会議ツールとは違って、カメラをOFFにしても自然にコミュニケーションがとれるのも非常に気楽でした。アバターを近づけて話しかけるのは、リアルで肩をぽんぽんと叩いて話しかけるシーンを思い出しました。オンライン開催にも関わらず、リアルな交流ができて非常に満足しています。
「アバターを動かし、対象に近づき、話しかける」という一連の動作がとてもシンプルに感じました。また、ビデオ会議ツールは使い慣れていたため、マイクとカメラのON/OFFの切り替えも同じような仕様で、誰でもすぐにうまく操作できるようになるだろうなと思ったんです。
また、触っていく中で少し複雑に感じた機能も、oViceのスタッフによるサポートがとても丁寧だったので、すぐに使いこなせるようになりました。職員アンケートでも、oViceスタッフへの高い評価の声が見られました。
イベント開催前に、協会に関わってくださっているボランティアさん向けの交流会兼練習会をoviceを使って行いました。まずoviceに入ってきてもらい、私のほうからoviceの操作方法を軽く説明させていただき、当日の会場をルームツアーのように案内しました。oviceに慣れることに加え、当日の運営のシミュレーションにもなったように思います。
また、画面を共有しながら介助犬にまつわる◯×ゲームを行ったり、交流会として全員で楽しめるコンテンツも準備しました。この交流会自体は30分程度だったのですが、まだまだ交流したいという希望者に向けて、会が終わった後もスペースを解放していました。
簡単ではありますが、当日対応する職員向けに操作方法をWordでまとめて配布しました。oviceでの動き方や話し方、画面共有のやり方などの基本操作について、文字化けがあった時やカメラがつかなかった時などの非常時対応もまとめました。
oviceの操作について、細かい部分までマニュアルで網羅すると、反対にスタッフが混乱するリスクがあると思っていました。「移動できる」「動画を映す」「話をする」、この3つさえできれば当日問題なく楽しめるので、なるべくシンプルに内容をまとめました。
ー来場者向けの操作ガイドはどのようなものを用意されましたか?
ほとんどの来場者の方にとって、oviceは初めて触るツール。ですので、oviceの操作ガイドをウェブサイトにまとめました。
また、使い方解説の動画を自分たちで作り公開しました。
実際に参加者の方から「わかりやすかった」「おかげで迷わなかった」と好意的な声をいただくことができ、丁寧に作ってよかったと思いました。
<出典>【前半戦】今年もやってます!!介助犬フェスタ直前スペシャル2022|社会福祉法人 日本介助犬協会
開催前の交流会が非常によかったので、もっと関係者を広げて同様の機会を作っていきたいですね。また、会議室設定を活用して、協会の会員限定のコンテンツなどもやってみたいです。
業界的にも、まだまだ介助犬の認知度は低いと思っています。今回oviceでオンラインイベントの成功体験を作ることができたので、これからも積極的に活用していきたいです。