新年度を迎え、多くの新入社員が人間関係や生活環境の大きな変化に伴う不安を抱えています。他方で企業にとって、長期の採用過程を経て迎え入れた有為な人材を、いかに早期に定着させモチベーション高く仕事に取り組んでもらうかが喫緊の課題です。
そこで注目されているのが、アバターが交流できるバーチャルオフィスツール「ovice(オヴィス)」を活用した新入社員研修です。oviceを使い、研修やオンボーディングを成功させた企業事例を4社ご紹介します。こうした先進事例から、効果的な新入社員受入れと組織定着のヒントを得られるでしょう。研修やオンボーディングの改善に役立てていただければ幸いです。
大手法人向け統合人事システムの開発・販売・コンサルティングサポート、HR関連サービスの提供を行う株式会社Works Human Intelligenceでは、2022年の新入社員の研修をハイブリッド(在宅と出社と組み合わせる形)で実施しました。
同社では出社と在宅を組み合わせたハイブリッドワークの働き方を推進していますが、新卒メンバーとのコミュニケーションで特にoviceが使われているそうです。新卒メンバーの出社タイミングで先輩がいないこともある中、在宅勤務中でoviceにいる先輩社員に話を聞きに行くといった風に使われていたそうです。先輩社員も新卒をフォローするためにoviceに入り、そこでコミュニケーションが活性化されている様子が常々見られました。
こうした状況にヒントを得て、新卒研修の場にもoviceを使うことに。研修参加者が全員で80名だったので、4人×20チームが入るようテーブルを等間隔に並べました。レイアウトは明るい雰囲気を意識したとのことです。
どこに座るか?といった自然な流れで、席決めからも会話が生まれることを人事担当者は発見したといいます。またスケジュールとは関係なく会話が生まれ、研修の感想を言い合ったり、課題について話したりなどの様子も。この取り組みについて、同社担当者は、参加した新入社員の心理的コストを解消しながら研修を実施できたと評価しています。
ovice活用事例:オンライン新卒研修にoviceを使うメリットとは ハイブリッドワークのなかで見つけた最適解
コンテンツマーケティング・セールステック・M&Aを展開する株式会社ウィルゲートでは、現在、全社でoviceを導入しています。開発室プロダクト開発ユニット 向平さんの場合、入社のタイミングではoviceが導入されていませんでしたが、その後oviceを使って業務を進めることになります。
向平さんは、oviceがなかった時には、業務上でわからないことはチャットツールで質問していたそうです。こうした時、「自分がわかっていないことをテキストで具体的な質問に落とす」ことを難しく感じていました。またテキストで伝わらない時はビデオ会議ツールを使って画面共有をしながら質問することもあったそうですが、会議設定をしたりリンクを発行したりということを手間に感じていたとのこと。
oviceでは今話しかけていいかが視覚的にわかるので、「ちょっとここ見てもらいたいんですけど」というような声かけでお願いをしやすく、質問するハードルも下がったと語ります。
ovice活用事例:「先輩に質問しやすい」oviceで、チーム外とのかかわりも実現
トランスコスモス株式会社では、2021年2月からoviceをワークプレイスとして起用しています。この年、新卒研修の時期には、新卒メンバーが同期や先輩社員と交流を深めることを狙いに研修用に1つフロアを用意しました。
前年のovice無しのリモート研修ではプラスアルファの会話が生まれず、そのせいか研修で接点がなかった同期と仲良くなりづらい、という課題があったとのこと。2021年はそれを意識して研修の会場をoviceに変更したという経緯がありました。oviceで新卒研修を開催した結果、隙間時間の雑談や人が人を紹介する動きが見られ、リアルの空間と同じように繋がりが広がり、温められていきました。2022年も同様の形で開催し新卒メンバーからは好評の声が挙がっていたそうです。
<画像出典>2期目のオンライン新卒研修で、メンバー同士の関係構築のために取り組んだこと|トランスコスモス デジタルインタラクティブ サービス
ovice活用事例:HR視点からバーチャルオフィス導入 “1800人がログイン”
株式会社PE-BANKでは、支店と本社のコミュニケーションや、多様性のある働き方を実現するため、バーチャルオフィスを全社導入しています。
同社では新卒研修が終わった後の「新卒社員が3ヵ月間何をやってきたか」についての報告会が毎年開催されていますが、これまでは東京本社のオフィスでやっていたことから、どうしても本社の人しか参加できませんでした。さらに、会議室の広さを考慮して、見に来れる人数も限られてしまっていました。
そこで、報告会の会場をoviceに変更し、全社のさまざまな先輩社員の前で報告発表を行えるようになったとのこと。組織の一員だという自覚が、より強まるきっかけとなりそうです。
ovice活用事例:営業職が多い職場でのバーチャルオフィス活用!
コロナ禍は一段落しましたが、リモートワークは定着しつつあり、働き方の選択肢が広がっています。ただし新入社員にとっては、対面でないことで職場の人間関係や役割理解が難しく、不安を抱えがちです。
リモート研修では得られない一体感をオンボーディングでどう提供するかがポイント。そこで効果を発揮しているのが、アバターが交流できるビジネスメタバース「ovice」です。
本記事でご紹介した成功事例4社は、oviceならではの仕組みを活用し、新入社員の不安解消とムード作りに成功しています。ぜひ参考にしつつ、貴社に合ったオンボーディングの設計をしてみてください。
オンボーディングや、営業チームと営業支援チームの連携強化、「細かな確認事項」のための時間削減など、様々な目的でoviceは使われています。それぞれのケースを紹介。